テント泊の許可申請方法2(窓口での直前申請)【グランドキャニオン観光】

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まとめページ「グランドキャニオンを自由に歩きたい人のために」

このページの要点

「Last Minute Permit(直前許可)」の申請の概要

「テント泊の許可申請方法1(FAXでの申請)」では旅行前にテント泊の許可申請を取る方法を紹介しました。しかし、運悪くテント泊したかった日付で許可が下りず、かつ次に海外旅行ができるのもいつになるかわからない、という場合もあるかと思います。
このような時もテント泊をする最後のチャンスが残っています。それが「Last Minute Permit(直前許可)」の申請です。

「準備スケジュール」でも書いていますが、この場合は現地の「窓口」のみで許可申請ができます。グランドキャニオン国立公園にある「Back Country Information Center」に直接行って申請を行います。場所は以下のURL のとおりです。
https://www.google.co.jp/maps/place/Backcountry+Information+Center/@36.0522012,-112.1452646,17.17z/data=!4m5!3m4!1s0x8733174b4ffadcc5:0x73a814ac0a7d9d88!8m2!3d36.0524993!4d-112.1437349?hl=ja

この方法では、窓口が開いている時間(朝8時から正午、午後1時から午後5時)に直接「Back Country Information Center」内の窓口へ行って許可申請を行います。許可申請を行った時点で「Waiting List」に名前を載せてもらうことになり、その順番に許可が下りることになります。
当日許可がもらえることもあれば、翌日以降に許可が持ち越されることもあります。キャンプ場の空き次第です。

窓口での許可申請の順番は当日の早いもの順です。窓口が開くのは朝8時ですが、その前に窓口に到着して誰よりも早く窓口の前に並んで待っていれば、その日の一番目に申請ができます。ただし前日以前の申請者で「Waiting List」が埋まっていれば、許可が下りるのは前日以前の申請者の後になります。
もしも「Waiting List」に名前を載せてもらい、翌日以降に許可が持ち越される場合は、翌日以降朝8時までに必ず「Back Country Information Center」の窓口にいなければなりません。「Waiting List」の番号が呼ばれて、その番号の人がいなければスキップされてしまいます。スキップされてしまったら、もう一度「Waiting List」に名前を載せてもらうところからやり直しです。

したがって、この方法でテント泊の許可を得たい場合は、旅程に余裕を持たせて、少なくとも申請に行った当日とその翌日のどちらに許可が下りても対応できるようにしておくように旅程を組みましょう。そして、旅行期間中にテント泊ができない可能性もあるので、日帰りでトレッキングできるルートなどを予め調べておく方が良いです。
最初に窓口に行く際は、8時少し前に窓口に到着しておき、できるだけ早く「Waiting List」に載せてもらうのが望ましいです。窓口での申請自体は、窓口が開いている朝8時から正午、午後1時から午後5時の間であればいつでもできますが、午前中の遅い時間や午後ですとその日に許可をもらえる可能性が無くなってしまいます。

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直前申請方法について

まず、直前申請の場合でも、「テント泊の許可申請方法1(FAXでの申請)」で作り方を紹介している申請書を準備・印刷して持参しましょう。
なぜかというと、窓口での申請では特に記入用紙がなく、口頭で申請する必要があるからです。申請書を持っていけば口頭でのやりとりの煩わしさがなく、ミスコミュニケーションも無くせます。
申請書の作成方法はこちらをご覧ください。

グランドキャニオン国立公園にある「Back Country Information Center」に行きます。
朝8時前から待っていると、8時の窓口が開く時間に並んでいる順番に次の画像のような「Wait list Ticket」を渡されます。

偽造防止のために一部黒塗りにしましたが、黒塗りの部分に番号が書いてあります。この番号の順番に窓口での受付が始まります。
待っている間にカードの下半分の空欄に名前や電話番号などを記入しておきましょう。電話番号は、現地で通じる携帯電話でなくても、日本国内の番号でも大丈夫です。

なお、朝8時以降に窓口に行って申請する場合は、必ず窓口で「Last Minute Permit」と言いましょう。窓口では「直前申請」以外の ② Subsequent Requests もできるからです。

窓口では、トレッキングの計画について細かく聞かれます。「ID Card(身分証)」の提示も求められるので、パスポートも準備しておきましょう。
また、バックカントリーのルールと規則を理解しているか聞かれますので、はっきり理解していると答えましょう。ルールと規則は次のリンク先のとおりです。
Backcountry Rules and Regulations – Grand Canyon National Park Arizona

申請書を事前に作成して印刷しておけば、申請書を渡すだけで職員さんが必要事項を入力してくれます。窓口の方も、日本人の名前や地名はわかりづらいので(当サイト管理人の英語の発音も悪かったのかもしれませんが)、この方が助かるようです。

許可が下りる場合は、申請費用を窓口で支払います。支払いはクレジットカードのみです。
支払いが無事完了すれば、窓口の職員さんが許可証をその場で印刷して渡してくれます。この方法で許可申請する場合、テント泊の許可日は申請当日かその翌日だと思いますので、日付を確認しておきましょう。

テント泊の許可証とキャンプ場での提示

日本国内での事前の申請または直前申請でテント泊の許可が下りた場合、許可証が発行されます。
許可証は次のとおり・・・と全部お見せしたいのですが、偽造防止のため以下のとおりほぼ黒塗りにしています。
(そもそもコピー禁止なので、場合によっては画像そのものを削除します。)

許可証の要点としては以下のとおりです。

  • チームリーダーの氏名と住所が記載されている。
  • 真ん中より下にテント泊を申請した日付、キャンプ場、人数が記載されている。
  • 「Camp Area Updates:」の下には注意事項が書いてあるので必ず読むこと。
  • テント泊する日の日の入りと翌朝の日の出の時刻が書いてある。(わりと便利です。)
  • 裏面にチームリーダーの氏名サイン欄がある。

許可証に記載されているテント泊の日付、キャンプ場、人数は必ず守りましょう。
許可証を受け取った時点(メール受け取り時、または窓口で手渡しされた時)で内容に間違いがないかをよく確認しておきましょう。
また、裏面にチームリーダーの氏名サイン欄があるので、必ずサインしておきましょう。キャンプ場では巡回するレンジャーからリーダーの身分証(パスポート)の提示を求められる可能性があるので、サインはパスポートのものと同じにしておきましょう。

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キャンプ場ではこの許可証を提示する必要があります。
キャンプ場にはテントを張ることのできるスペースがグループごとに決められています。キャンプ場に着いたら、まずは空いているスペースを探しましょう。
テントを張ることができる場所の近くには、必ず番号のついた透明のポストがあります。このポストの中に許可証を入れておきます。

例えば、Bright Angel Campground では、テントを張るスペースとそのポストは次のような感じです。

また、Indian Garden Campground では、テントを張るスペースとそのポストは次のような感じです。

テントを張るスペースにテントがなくてもポストに許可証が入っている場合は、その日に宿泊予定の人が予め場所取り目的で許可証だけ入れてある可能性があります。空いている別のスペースにテントを張りましょう。
そうでない場合、例えば明らかに前日の宿泊者が忘れて行ったものであれば取り除いてしまっても大丈夫ですが、もしも許可証の有効期限が切れていない場合(その日は別のキャンプ場に宿泊予定となっている等)はキャンプ場近くのレンジャー事務所に届けてあげましょう。
各キャンプ場の近くには必ずレンジャーの事務所があるので、ルールや規則を読んでもわからないことや不安に思うことがあったら聞いてみましょう。

ここまでで、グランドキャニオンの谷底、コロラド川の川岸まで行き、また崖の上(リム)に戻ることができます。

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注意事項も併せてお読みください。

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