計算尺の使い方 1 ~計算尺の種類~

電池が一切不要で、掛け算割り算、三角関数や指数対数などの計算が可能な「計算尺」の使い方について解説してみようと思う。

計算尺の種類について

計算尺と一言でいっても、実は色々な種類がある。
上の画像にあるような、計算機として一般的な計算ができるようなもの、特殊な計算ができるようなもの、腕時計に実装されているもの・・・など。

ここでは、一般的な計算ができるものを、その形状から大きく二つに分けて紹介しよう。

棒形計算尺

一般に「計算尺」というと、この棒形計算尺のことをいいます。日常でわざわざ「棒形計算尺」と呼ぶことはありません。

この計算尺は、目盛りが刻まれた3つの定規のようなもの(尺)が平行に並べられています。このうち、外側の2つは固定されていますが、真ん中の棒(尺)は左右に動かすことができます。
そして、目盛りを読むための「スケール」があるのですが、これも左右に動かすことができます。

こんな感じに動かせます。

というか、この真ん中の棒(尺)は外すこともできます。

こんな感じです。
ちなみに、スケールは外せるものと外せないものがあります。

もちろん、バラバラにすると計算はできません。ただし、このあと説明するように、この棒の裏面にも目盛りが刻まれていて、それを使って計算するときは真ん中の棒(尺)を外して裏返して取り付けることになります。

棒形計算尺を拡大してみましょう。(あまり拡大できていなくてすみません。)
色々な種類の目盛りが刻まれているのがわかるでしょうか。
この目盛りの組み合わせで、色々な種類の計算ができるのです。

計算尺を裏返すと、裏面にも別の目盛りが刻まれています。
可能な計算の種類を増やすために、裏表をできるだけ有効に使っています。

さらに、先ほど書いたように、真ん中の棒(尺)を外して裏返すことで、表側の外側2つの棒(尺)の目盛りと、真ん中の棒(尺)の目盛りとの組み合わせで計算をすることもできます。
下の写真は、外側が表、真ん中が裏の目盛りの組み合わせです。

円形計算尺

文字通り、円形の計算尺です。
文房具店で比較的安く売っているのは、こちらの方です。

棒形計算尺は、真ん中の尺が左右にスライドできました。
円形計算尺では、円盤が内側と外側でそれぞれ分かれていて、内側の円盤を回転させることができます。

上の写真と下の写真を見比べてもらえれば、内側の部分と外側の部分が別々に動かせることがわかると思います。黒い目盛りの部分を見るとわかりやすいでしょうか。

棒形計算尺を裏返すと別の目盛りが刻まれていたように、円形計算尺も裏返すと目盛りが変わります(内側の円盤のみ)。

 表面 裏面

どちらも同じ「計算尺」なので、計算機能は変わりません。
ただ、棒形計算尺と比べて以下のような長所と短所があります。

  • 長所
    棒形計算尺と比べてコンパクトで持ち運びやすい
    「目外れ」(後日解説します)しないので初心者には計算しやすい
  • 短所
    表と裏の内側の円盤を直接交換できないので計算の手間がかかることがある
    円盤の内側の目盛りほど目盛りの間隔が狭く計算精度が悪くなる

・・・書いていて、計算尺を知らない方には何が長所で何が短所なのかわかりにくいと思いました。まぁ、多少の違いはありますが、どちらも同じように計算できる、ということだけ覚えていていただければ。

むしろ、計算できる、できないは、次に解説する「目盛りの種類」の方が影響してきます。

おまけ 腕時計に実装された計算尺

ブライトリング(BREITLING)というブランドが有名なのですが、腕時計に計算尺が実装されているものもあります。
この腕時計、もとは飛行機のパイロットが残りの燃料から航続可能距離を計算するためにデザインされたもののようです。

この腕時計を見たとき、これはすごい!欲しい!と思ったのですが・・・
価格を見てびっくり。多分私は一生身に着けることはないと思います。お金に余裕がある人は買ってみて、そしてぜひ本来の機能である計算機として使ってみてください。

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