当サイトで紹介している計算尺の計算例について

「計算尺の使い方」まとめ

各記事の計算例で示している答について

2020年2月から、当サイトでは計算尺の使い方に関する記事を増やしています。
計算尺の使い方を、具体的な計算例と一緒に紹介しています。

当サイトで紹介している計算例の答は、筆者である当サイトの管理人が実際に計算尺を使って計算した結果を使っています。
お気づきになられた方もいらっしゃると思いますが、答は必ずしも電卓で同じ計算をした結果と一致していません。

「計算尺の目盛りと基本操作」の最後の方で、計算尺の計算で許容される相対誤差について説明しています。ここで説明しているとおり、計算尺はその性質上どうしてもある程度の誤差を許容せざるを得ません。
そのため、電卓で計算した結果とは答えがわずかに異なる場合があります。特に有効数字3 桁目とか4 桁目になると、主に目盛りの読み取り誤差による数値の不確かさが増えます。

当サイトでは、実際に計算尺を操作した結果得られる解答例を紹介したいという主旨のもと、電卓で計算した結果得られる答ではなく、計算尺を実際に操作して目盛りを読み取った結果得られた答を解答例として紹介しています。
この点をどうぞご了承ください。

・・・一方で、実際に計算尺を使って同じ計算をされた方は、逆に計算結果の精度が良くて驚かれる方もいらっしゃるかと思います。

「実際に目盛りを読もうとしても、そんなに細かく読めないぞ。」
「電卓で計算した答を掲載しているんじゃないか?」

と思われても仕方ないくらい、目盛りの読みがうまくいっている例も多々あります。

記事を執筆するにあたって、私は電卓でも計算結果を確認しています。
しかし、明らかに目盛りの読みを大きく間違えた時を除き、最初に計算尺を使って読み取った答を各計算の解答例としています

私自身も驚いていますが、今回計算尺の使い方を紹介するために久しぶりに計算尺を操作していますが、やればやるほど計算の精度(特に目盛りの読みの精度)が上がっています。
カーソル線が目盛りと目盛りの間にあるとき、目分量で10 等分したりして数値を読む必要があるのですが、実際に計算尺を使えば使うほど読み値の精度が上がります。私自身も驚くほどに短期間で上達していきます。

これは計算尺に限ったことではなく、すべての技術や学習にいえることですが、慣れれば慣れるほどスキルは上がります。
計算尺でも有効数字4 桁程度まではかなり精度よく計算できることを今回改めて実感いたしました。関数電卓もコンピューターも無かった時代(1950年以前)でも、計算尺を使って航空機や大型建造物を設計し問題なく運用できていたその神髄を垣間見た気分です。

これから計算尺を勉強したいという奇特な方には、ぜひ実物を触ってとにかく操作と目盛りの読みに慣れていただければと思っています。

計算尺に関する記事一覧

当サイトで紹介している計算尺の使い方に関する記事一覧は、カテゴリーの「計算尺 / Slide rule」のほか「計算尺の使い方」まとめページでご覧いただけます。

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